PostgreSQL 11.2などがリリースされました
PostgreSQL 11.2などがリリースされました。今回リリースされたのは以下のバージョンです。
- 11.2
- 10.7
- 9.6.12
- 9.5.16
- 9.4.21
今回のリリースにはセキュリティfixは含まれません。
主な修正点は以下です。目に付くのは、新しい設定パラメータが導入されたこ とです。PostgreSQLではマイナーリリース時に設定パラメータを追加するのは 極めて異例なことであり、この問題を開発者が重視していることが伺えます。 開発者の議論はこちらです。
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fysnc()に失敗した時に、リトライするのではなく、PANICするようになりま した。Linuxを含む、広く使われているプラットフォームによってはfsync() が失敗すると、カーネル内のバッファを捨ててしまうため、リトライすると そのデータを喪失し、データベースの整合性が失われる可能性がありました。 そこでPANICすることにより、WALからリプレイを実施してデータを回復でき る可能性があります。このために新しい設定パラメータ data_sync_retry が導入されました。このパラメータがoffなら、fysnc()に失敗した時にリト ライしなくなります。デフォルトはoffです。
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過去バージョンのリリースノートがソースツリーに含まれなくなりました。 それぞれのリリースのソースコードには、自身のマイナーバージョンのリリー スノートだけが含まれます。たとえば、PostgreSQL 11.xには、PostgreSQL 11.xのリリースノートだけが含まれるわけです。
詳しい技術情報はSRA OSSのtech blogをご覧ください。
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